Next To You…永遠に。

そんな情けなく弱い私を、人生のドン底から救い出してくれたのが晴輝だったのに。


その晴輝によって、私はまた突き落とされた。


粘りけが強く、深い深い底無し沼へと。


私より密度が小さいから、私はどんどんどんどん沈んでゆく。


〝底無し〟だから、どこがドン底なのかもわからない沼。


足がつかないから、床を蹴って浮き上がることだってできない。


沈むしかないんだ。


真っ暗な闇へ。


もう、手を差しのべてくれる人なんていなくなってしまった。


ううん。


差しのべてくれる人がいても、私は素直にその手を受け入れられない。


今度は、その手で溺れさせられるんじゃないか。


沼の入り口を塞がれてしまうんじゃないか。


1度期待させておいて、突き放す悪趣味の持ち主なんじゃないか。