薄暗い病院の廊下はどこまでも続いているような気がした。ここで起きたであろう様々な死や苦痛の数々を思うとゾッとする。 美花は重苦しい足取りである病室の前にたどり着くと、病室の扉に貼られている名札を確認した。 赤羽風花様。名札には妹の名前が刻まれていた。美花は一瞬その扉を開けることをためらったが、 「ふぅ……」 いつものように深呼吸をしてから無理に笑顔を作った。そして扉を開けると、はっきりと大きな声で言った。 「よう、風花、また遊びに来てやったぞ!」