祐希がメイの握手に応えようとすると、
「きゃああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
駅のホームにどこからか女性の叫び声が響いた。
「えっ! なに!?」
悲鳴が聞こえた方を向くと、そこから黒いフードを被った男が三人にむかって走ってくるのが見えた。
「………!!」
突然の出来事に三人は動くことができなかった。男の手にはキラリとナイフのようなものが光る。
「痛っ!!」
フードの男は一番男に近かった詩依を思いっきり突き飛ばした。詩依はバランスを崩してその場に倒れる。
「詩依……!」
メイは一瞬、詩依を庇おうとするが、
「あ゛か゛ぁ゛…………」
その直後に………
メイの後ろから今まで聞いたことのないような祐希の声が聞こえた。
「……………」
その光景は、地面に倒れこんでいた詩依、そして立ちすくんでいたメイの目にしっかりと映った。



