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「作戦は今話した通り。私が教室棟で人形を殺しながら喰イ喰イを撹乱する。もちろん、殺し方はこちらが火の弱点を掴んでいることを探られないように別の方法をとる。例えば、頭と手足の切断とか。とにかく人形が反撃できなくなるような手段を選ぶ…」
メイは淡々とした口調で二人に言った。
「要するに、喰イ喰イと人形の目を教室棟に集めるためにメイがわざと目立って囮になるのね。それで喰イ喰イがあんたから取り返そうとしたセーラー服も餌に使うと」
詩依はメガネを弄りながらメイに言った。
「そう、喰イ喰イがこれを私から取り返そうとしている以上、これを持って暴れれば、喰イ喰イも私を無視できないと思うから」
メイはセーラー服を詩依にかざした。
「それで、メイならだいたいどのくらい時間稼ぎできるのかしら?」
詩依はまたメイに尋ねた。
「20分か、場合によってはもっと短いと思う。もしも私に何かあったら作戦中止のメールを二人に送る。それが来たら二人は学校からすぐに逃げること。メールがなければ続行。準備ができ次第、私に詩依か祐希の携帯でメールして。二人だと分かるように着信音は変えてあるから」
傾聴する二人にメイはさらに説明を続けた。
「……メールを受信したら、私は3分以内に家庭科室に喰イ喰イを誘導する。そうしたら、あとはさっき説明した通り、引き連れてきた人形もろとも灰にできる」



