「ねぇ、メイ、それで作戦は?」
祐希は少し上の空になっていたメイに声をかけた。
「ああ、うん、ごめん、えっと…………」
メイは考えをめぐらせながら上を見上げた。
するとそこには特教棟の白い校舎が見えた。
そうだ。ここからならあの教室も近い。すぐに実行に移せる。
メイ達のいる中庭はちょうど教室棟と特教棟の中間にあった。
そして、特教棟には火をつけるために必要な道具がそろっていることをメイは知っていた。
「まず、二人には色々と準備して欲しいことがある。それもできるだけ素早く、何よりも正確に」
「いいけど、その間、メイは?」
詩依は腕を組ながらメイに尋ねた。
「……絶対に二人の動きがバレるわけにはいかない。だから、時間稼ぎに喰イ喰イと人形を私がひきつける。このセーラー服を使ってね」
凪瀬の先輩、魅郷が喰イ喰イに敗れ彼女の舞台を降りてから約四年後。ついにまた、少女達は反撃の狼煙を上げた。



