「ウギャアアアアアアアア!!!!!!!」
同じ頃、メイは制服のジャケットで一体だけ捕らえた人形を柱にくくりつけ、祐希が拾ったライターを使い丸焼きにした。
火によって人形が本当に完全に死ぬのか実験するためである。
「アア、ア、アアアア…」
その光景はまるで小さな女の子が焼かれているようだった。祐希はかなり気持ち悪そうに見ていたが、メイは一時も炎から目を背けなかった。
人形はドロドロと蝋のように溶けると、炎の中で黒い煙となって消えてしまった。
「………人形の弱点。本当に火だったのね」
詩依が言った。
やがて人形をくくりつけていた柱には黒い小さな焦げあとだけが残った。
「もし、喰イ喰イの弱点が火で焼くことだとしたら、また、あいつと対峙しなきゃいけないんだよね」
祐希は不安そうにメイにむかって言った。メイは祐希の言葉に顔を強張らせて美花の髪留めを握った。
「………でもこうなったら、私達が喰イ喰イと決着をつけないと。そのノートを命がけで残した魅郷先輩や、今まであいつの悲劇の連鎖に巻き込まれた凪瀬の生徒達。そして、美花と祐人のためにもね……」



