メイ達の通う凪瀬高校は四階建ての少し古い校舎だ。
大きく分けて東に普段生徒達らが利用する教室棟。西に職員室や視聴覚室、理科室などの特別教室がある特別教室棟(略して特教棟)がある。
下駄箱は二つを繋ぐ中央にあり、その近くには中庭もある。
無我夢中で廊下を走った三人は一階の奥にある職員室にたどり着いていた。
「はぁ、はぁ……!」
詩依は警備員から取った鍵を使って職員室のドアの鍵を開けていた。手が震えるようでうまく鍵穴にさせないでいる。
「あいつは? 喰イ喰イは来てない!?」
詩依はメイに尋ねた。メイは廊下を確認したがそれらしい人影はなかった。
「見える範囲では、いないと思う」
「そう…」
ようやく扉が開いた。三人はなるべく音をたてないように扉を開けて職員室の中に逃げ込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
詩依は大量の汗をかいていた。そのうえ、苦しそうに息を切らせている。
「何よ、あの化け物…! 手も触れずに警備員の人、ぶっ殺して…!!」
詩依は息苦しさも相まってひどく動揺していた。



