メイはおもむろに立ち上がった。
「やるしかない。祐人に喰イ喰イの不幸が及ぶ前にあいつの呪いを完全に克服する!」
真剣を極めた表情でメイは言った。
「でも、どうやって…?」
祐希は不安げにメイに尋ねた。
「前に鈴木先生が話したこと覚えてる? 須藤魅郷……私達の先輩で喰イ喰イについて色々と調べた人がいたって」
「あっ……」
祐希は何かを悟ったように声を漏らした。
「その先輩が残した資料が学校にある…」
メイはうっすらと歯を見せて微笑んだ。
「でも、その先輩って喰イ喰イに殺されたんでしょ…?」
祐希は影を落とすような声でメイに言った。
「…そう、でも逆に言えば、それだけ魅郷先輩が喰イ喰イの痛い所をついたってこと…だから私は十分に期待できると思う」
メイはそう言って部屋の戸の方へ歩き出した。メイは決心したのだ。夜の学校に侵入し、魅郷の資料を探すことを。



