「生徒さん達、学校には……?」 女性教員は気遣わしそうに言った。 「何人かはまだ……特に祐希なんか、連絡をとることもできないの……」 恵は美花の葬儀場に現れない祐希を心配して何度か電話をいれたが応答がなかった。 「大変ですね………もし私にできることがあれば、なんでも言ってください」 気休めになるかも疑わしかったが、憔悴しきった恵にかける言葉はそれしか見つからなかった。恵はうっすらと歯を見せて微笑むと、 「ありがとう。じゃあ行ってくるわ……」 そう言って職員室を立ち去った。