「美花………」 祐人が部屋を去ってからも、祐希は何をするわけでもなく、ただぼんやりと目線を漂わせていた。 美花の死の知らせを受けてから祐希の心はぽっかりと穴が空いていた。 メイや詩依よりも、ずっと長く美花の親友であった祐希の心の傷は誰よりも深かいものだった。 「………バカ、約束したのに」 裕希の頭に浮かんだのは美花と交わしたある約束だった。彼女にとって忘れられない、大切な美花との思い出だ。 それは二人がまだ小学生だった時の出来事である。