「ちょっ、えっ? なんで私なのよ!? 今回ばかりは無関係よ!悪いのはあいつら……」


詩依が美花達がいた方を指差すとすでに三人は全力で逃げた後だった。


「黙りなさい詩依!だいたい学校の問題の8割はあんたが関与してるの、いいから来な!」


恵は職員室にむかって詩依をひっぱりだした。


詩依は自身の潔白を主張しながら時折汚い言葉を発して必死に抵抗したが、ほとんど引きずられる形で職員室に連れてかれた。


「ああー!もう最悪よ!!メイ!祐希っ!美花っ!でてきなさい!」


最後に中指を立てた詩依だが、この態度も恵の気に触った。


結局、この後詩依は日頃の悪行も含めて一日中、絞られることになった。そして、今朝の出来事はうやむやのまま迷宮入りとなった。