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静かな精神病院の一室で、神崎メイ(カンザキメイ)はベッドに座りながらぼんやりと窓の外を眺めていた。


「………………」


真っ暗で何一つ変わることのない夜の景色。


病院に何年も縛りつけられてきたメイは、うんざりするほど同じ景色を眺めてきた。


「ふふっ………………」


しかし、メイの退屈で空虚な日々もようやく今日で終わりをむかえる。


グチャ…………!


メイは隠し持っていた刃物を枕の下から取り出すと、ためらうことなく自分の手首を切り裂いた。