Miseria ~幸せな悲劇~


「いつも通りでいいんだよ。私達なんだし」


学校の教室で、メイは詩依と祐希にむかって言った。


「……いつも通り?」


祐希達は不思議そうにメイの顔を見た。


「……だって、どんなにひどい怪我をしてもさ。美花は美花のままなんだから。だから私達だって、私達のままでいればいいんだよ」


そう言うとメイはあでやかに微笑んだ。祐希と詩依はメイの言葉に何かに気がついたような表情を浮かべ、穏やかに笑った。


「……そうだね。美花もきっとその方が喜ぶよ」


祐希は小さく頷いて言った。