「お姉ちゃん!!」 遠くから風花が美花を呼ぶ声が聞こえた。美花が振り返ると風花は笑顔で言った。 「ありがとう……!」 風花はそう言い残すと恥ずかしげに走っていった。 ありがとう。その言葉はまるで、美花が喰イ喰イを呼び出して風花を助けたことを悟っているようだった。 「はは、マジかよ……」 涙が溢れてきた。美花は一度涙を手で拭うと、幸せそうに笑った。 「よし、頑張るか!」 美花はまた、松葉杖を使って歩き出した。親友の待つ学校へと続く道を。