「私が辛いとき! いつも言ってたじゃん! 大丈夫だって……!」
「えっ……!」
辛いとき……?
それはもしかして? いやまさかな……
風花は中学に続く分かれ道に歩いて行った。高校に向かう美花とはここでお別れだ。すると風花はくるりと振り返り、大声で言った。
「私が高校生になったら絶対! 絶対一緒にサッカーしようね! 日本一の約束! 忘れないでよ!」
その目は決して希望を見失ってはいなかった。どんな障害でも乗り越えて姉妹で誓った夢を叶える。そんな強い意思が宿っていた。
「ああ、絶対!! 約束だからな!!!」
そう言うと美花は小指をたてて風花にむかって微笑んだ。風花も小指をたてて美花にかざした。
「じゃあね! 学校頑張って!!」
風花は手をふりながら中学にむけて歩いて行った。



