よく晴れた日だ。歩く途中、二人をたくさんの学生やサラリーマンが抜いていった。
二人は決して早いペースではなかった。しかし、一歩づつ確実に歩いて行った。
「くそ、なんだよこれ? けっこう大変だな」
美花は慣れない松葉杖に大苦戦していた。何度か転びそうになったが、その度に風花が肩を貸した。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
また、美花はよろけて倒れそうになった。風花はあわてて美花を支えた。
「やっぱ、慣れるまではきついかな……」
美花は少し息を切らせていた。病院のリハビリで練習を重ねたつもりだったが、実際に歩いてみると、慣れているはずの通学路でさえなかなか前に進めなかった。
「少し休む?」
風花は心配そうに言った。
「平気」
美花はそう言って無理に前に進んだ。風花まで学校に遅れては悪いと思ったのだ。



