Miseria ~幸せな悲劇~


「あなた達が美花の力になってあげて。きっと今が、美花にとって一番辛い時期だから」


恵はそう言って立ち上がった。


「はい…」


メイ達は三人で顔を見合わせて答えた。三人は美花が大怪我をしたときから、ずっと大きな責任を感じていた。


自分達が美花の助けになってあげられなかったこと。


美花の悩みを一緒に考えてあげられなかったことを。


だからこの時、恵の言葉は少しだけ励みになった。これからは、自分達ができることを美花にしていこう。そんな前向きな気持ちになれた。


「……ありがとね」


恵はそう言い残して教室を立ち去ろうとした。


「ああ、そういえば……」


恵はドアの辺りで何かを思い出したように立ち止まった。