恋人は君以外で

今日は具合が悪いから休むね、そう言ってしまおうかと一瞬だけ迷ってしまった。


_____そう言えばテスト範囲がまだ終わっていなかったし、図書館の本も返していない。


_____あ、委員会。今日だったかな?

 

親よりも何よりも、現実逃避を許さないのは私の脳みそだった。

真面目さが取り柄だとこういう時に困ってしまう。


迷いを瞬く間に現実問題という事実で相殺し、今まで経験から導き出した答えを実行するように全身へ伝えて回った。 


それなら上手くやらなきゃ。


今日も昨日と変わらない私でいるために。

盗られた居場所にすがり付く素振りなんて見せるものか。


家の扉を施錠し、息を吸ってから静へ向き直った。