恋人は君以外で

今日は嫌なことがある日だと確信した。 

降水確率は20%だし、ワイシャツの袖を折り返していれば暑さも気にならないようないい天気。今日はバイトの予定もないし、課題もない。さらに言えば明日は土曜日。

いつもよりは少しだけいい日だった。家を出る前までは。


「なっち!」


ぱぁ、と顔を明るくして待っていましたとばかりに私を出迎える静。

いつもなんて私が起こしに行かなければギリギリまで寝ているはずの彼が家の前で私を待っていた。

興奮を滲ませる静の笑顔が全てを物語っている。