恋人は君以外で

「二階堂さん、科学室はこっち」


「ありがとう」



委員長である静が慣れない転校生の世話を焼くのはわかる。


「なっち、早くして」


「はいはい………」



なぜ私が添え物のように付き添ってやらなければならないのだろうか。


静いわく、「女の子が男と二人きりなんて心細いだろ、まだ友達もいないんだから」


甲斐甲斐しいことで。私に少しくらいその優しさを分けてくれてもいいのに。