「やっぱり、そう言うと思ったよ」
「こんなチャンスないと思うので、頑張って勉強してきます」
緑色に変わった室内で、大野さんがジッと私を見てる。
「ついでに大野建設についても勉強してこいよ」
「え?なんで?」
「俺の婚約者として、勉強してこい」
「は?」
「部外者は勝手にいれられねーだろ。一石二鳥だな」
嬉しそうに言う大野さんだけど、婚約者って……
そんなこと言ったら、みんなにばれてしまうし、そしたら大野さんにも迷惑かけるし、なにより婚約者じゃないし。
「婚約者じゃなくても…」
「うるせーなー。イヤなのかよ」
表通りの信号がまた赤に変わって、大野さんの顔まで赤色に染まっている。
「イヤじゃないけど…」
「なら早く帰ろーぜ」
この話は終わりとばかりに大野さんが事務所のドアを出ていこうとする。
「大野さん」
「なんだよ」
面倒そうな大野さんに向かって、ニッコリ笑って近寄ると、
「ありがとう」
「…」
「これからもよろしくお願いします」
恥ずかしかったけど、小さく頭を下げた。
あなたについて行きます…
って言う言葉はどうしても言えなかったけど、大野さんには伝わったと思う。
優しく抱き寄せてくれた。
「こんなチャンスないと思うので、頑張って勉強してきます」
緑色に変わった室内で、大野さんがジッと私を見てる。
「ついでに大野建設についても勉強してこいよ」
「え?なんで?」
「俺の婚約者として、勉強してこい」
「は?」
「部外者は勝手にいれられねーだろ。一石二鳥だな」
嬉しそうに言う大野さんだけど、婚約者って……
そんなこと言ったら、みんなにばれてしまうし、そしたら大野さんにも迷惑かけるし、なにより婚約者じゃないし。
「婚約者じゃなくても…」
「うるせーなー。イヤなのかよ」
表通りの信号がまた赤に変わって、大野さんの顔まで赤色に染まっている。
「イヤじゃないけど…」
「なら早く帰ろーぜ」
この話は終わりとばかりに大野さんが事務所のドアを出ていこうとする。
「大野さん」
「なんだよ」
面倒そうな大野さんに向かって、ニッコリ笑って近寄ると、
「ありがとう」
「…」
「これからもよろしくお願いします」
恥ずかしかったけど、小さく頭を下げた。
あなたについて行きます…
って言う言葉はどうしても言えなかったけど、大野さんには伝わったと思う。
優しく抱き寄せてくれた。

