「桜舞とセットにしてあるのは…えっと…」
突然昼間話したことを思い出して、メモ用紙をめくった。
「あ、タオルです。
ハンドタオルとセットで、母の日狙いで売り出したら、すごく好評だったらしいです」
そこで思い出し笑いが出てしまった。
「奥村さんは、アラレを押したらしいんです。今でも絶対アラレの方が良かったっておっしゃってました。ツマミになるからって…」
その時の様子が可笑しかったのを思いだして、私は声を出して笑っていた。
「奥村さん、相当飲むらしいですよ」
「おまえ、そんなんもメモってるのか?」
「はい。明日からでも桜酒造さんで働けそうです」
あはは…と一人で笑っていたら
「それは末岡さんが許さないだろ」
私の方は見ないで大野さんがつぶやいた。
聞こえるか聞こえないかぎりぎりの声。
でもハッキリと聞こえてしまった。
グラスを机に置くと奥歯を噛みしめ、喉まで出かかっている言葉を必死に抑えた。
あ な た は ど う な ん で す か ?
突然昼間話したことを思い出して、メモ用紙をめくった。
「あ、タオルです。
ハンドタオルとセットで、母の日狙いで売り出したら、すごく好評だったらしいです」
そこで思い出し笑いが出てしまった。
「奥村さんは、アラレを押したらしいんです。今でも絶対アラレの方が良かったっておっしゃってました。ツマミになるからって…」
その時の様子が可笑しかったのを思いだして、私は声を出して笑っていた。
「奥村さん、相当飲むらしいですよ」
「おまえ、そんなんもメモってるのか?」
「はい。明日からでも桜酒造さんで働けそうです」
あはは…と一人で笑っていたら
「それは末岡さんが許さないだろ」
私の方は見ないで大野さんがつぶやいた。
聞こえるか聞こえないかぎりぎりの声。
でもハッキリと聞こえてしまった。
グラスを机に置くと奥歯を噛みしめ、喉まで出かかっている言葉を必死に抑えた。
あ な た は ど う な ん で す か ?

