新4課の仕事はまるで何もない土地を耕すとこから始めるみたいな、本当に手探りの状態だった。
一つ進めば壁に当たり、その壁を越えるためにまた次の壁を登らなきゃいけないような、ひどく前が見えない作業の連続。
何より移転場所さえ決まってなくて、私と戸田君は連日不動産屋巡りもやっていた。
そんな中、大野さんはいつも遅くまで残っていて大変そう。
時々目頭を押さえて椅子にもたれているところを見かける。
そんな時コーヒーを淹れようと思うと、いち早く麻紀さんがコーヒーを大野さんに渡している。
やっぱり仕事ができる女は、気配りもできる。
私が毎日入力作業なのに対し、麻紀さんは大野さんと一緒に外出していることが多い。
その入力作業も、麻紀さんは早い。
ブラインドタッチが苦手な私は、後ろを通りかかった森田さんにまで
「遅っ」
と言われてしまった。
麻紀さんはシフォンスカートからすらっとした足を見せる服装が多いけど、私はパンツスーツばかり。
しかも色は黒・ベージュ・グレー。就活中か!と自分でも突っ込みたくなる。
外回りの営業が懐かしい。
最初はあれだけ嫌がってたのに……
一つ進めば壁に当たり、その壁を越えるためにまた次の壁を登らなきゃいけないような、ひどく前が見えない作業の連続。
何より移転場所さえ決まってなくて、私と戸田君は連日不動産屋巡りもやっていた。
そんな中、大野さんはいつも遅くまで残っていて大変そう。
時々目頭を押さえて椅子にもたれているところを見かける。
そんな時コーヒーを淹れようと思うと、いち早く麻紀さんがコーヒーを大野さんに渡している。
やっぱり仕事ができる女は、気配りもできる。
私が毎日入力作業なのに対し、麻紀さんは大野さんと一緒に外出していることが多い。
その入力作業も、麻紀さんは早い。
ブラインドタッチが苦手な私は、後ろを通りかかった森田さんにまで
「遅っ」
と言われてしまった。
麻紀さんはシフォンスカートからすらっとした足を見せる服装が多いけど、私はパンツスーツばかり。
しかも色は黒・ベージュ・グレー。就活中か!と自分でも突っ込みたくなる。
外回りの営業が懐かしい。
最初はあれだけ嫌がってたのに……

