ひとまず予定が決まったところで、
食器を販売している売り場へと4人で向かう。
すでに知り合いが複数結婚しているらしい流くんが、テキパキと提案してくれて。
なるせがその隣でいろんな案を出してくれているみたいだから、何を言うでもなく衣沙の隣に並んだ。
「……なんか怒ってる?」
周囲の女性から3人に向けられる視線。
その中でも衣沙への色めきようを思わず感じ取れるほどで、やっぱりモテるんだなと隣の彼を見て思う。
いや、かっこいいけど。
うん。……めちゃくちゃかっこいいけど。
「……なんも怒ってない」
ため息混じりな声で、衣沙がそう返してくる。
……嘘よね? どう考えても怒ってるわよね?
「嘘はよくないと思うの。
……わたしなんか怒らせるようなことした?」
「……怒ってないって言ってんのに」
「だって衣沙、最近よく不機嫌だし……」
一緒にいる時間が長い分、わたしが原因としか思えなくて。
衣沙に嫌われたくないから、ついつい不安になってしまう。
「ほんとになるみには怒ってない。
……強いて言うなら自分に苛立ってるだけ」
ぼそ、と。
こぼした衣沙が、おもむろにわたしの手に触れる。
そのせいでまわりの女の人たちがざわざわした。
……ただ手に触れただけなのに、やたらと目立つ。絶対、かっこいい衣沙にわたしなんかつり合わないとか思われてるんだろうな。



