カメラをチェックしてみたら、楽しそうに笑うふたりの後ろ姿。 「青春ぽい!」 「はは、本当だ」 「この写真、現像したらちょうだい!」 「ん、持ってくるわ」 写真を撮り終わったから、もう帰っちゃうのかなって思ったけど。 秋樹もプールサイドに座ったままだから、私もまだ帰りたくなくて足をパタパタさせる。 キラキラ、きらきら光るプールの水面。 この中に、溺れるみたいに。 この上にゆらゆら、浮かぶみたいに。 秋樹を見てると、そんな気持ちになる。