ジリジリと照りつける太陽。
パシャパシャ小さな水の音。
右隣の秋樹の横顔を見たいけれど、振り向いて目が合ったらどうしようって、なかなか視線をうごかせなくて。
「…そうだ、ふたりで写真撮ろうよ」
秋樹はいつも写真を撮る方だから、秋樹の写真ってなかなかレアで。
さっきだって私ばかり撮ってたから、秋樹の写真は撮ってないはず。
「いや、俺はいいって」
「私が撮りたいから撮るの!」
秋樹のカメラを借りたけれど、自分の写真を恥ずかしがるから、仕方なく私たちの後ろにカメラを置いてセルフタイマー。
ふたりでプールサイドに並ぶ背中を撮ってみた。



