「…うん、ありがとう。
良いのが撮れた」
「本当?見たい!」
「今度ね」
「えー?」
「…これ、コンテストとか出してもいい?」
「え、私でいいの?」
「芹奈がよければ…」
「全然いい!嬉しい!」
「そっか、ありがとう」
屋上の鍵を閉めて、階段を降りて。
私がプールの写真とか撮ってみたい、って提案したから、プールに向かった。
「勝手に入って平気かな?」
「まあ大丈夫だろ」
誰もいないプールサイドに忍び込むと、太陽の光がキラキラと水面にうつる。
一日中太陽に照らされているプールサイドは、暑すぎて足の裏が痛いくらいだ。



