きっと、ずっと、恋だった。




「ねえ、見て、綺麗!」



太陽の光を反射して、ピンクや水色、黄色、いろんな色に輝く小さな丸。

そのシャボン玉の向こうには雲ひとつない空が透けて見える。


なんて綺麗なんだろう。




はしゃぐ私見て、秋樹は楽しそうに笑いながらカメラを覗き込む。


カシャ、カシャ、というシャッター音に最初は少し緊張したけれど、秋樹がいつも通り自然に喋ってくれるからすぐに気にならなくなった。




「シャボン玉ってこんなに綺麗だったんだね」




「…キラキラしてて、眩しくて、でも触れようとしたら消えちゃうんだよな」



シャッターを切りながらそう呟く秋樹は、少し寂しそうな顔をした。