「じゃあ、また卒業しても皆で集まったりしような」
「うん、絶対しよう!」
「…お前も頑張れよ。
アッキー、意外とモテそうじゃん?」
中谷の言葉に、目を見張る。
「な、何で知って…」
「見てたら分かるっつの」
「ええ…」
「…俺、同じクラスだった時、有沢のことからかってばっかりだったけどさ。
自信持てよ。お前、意外といい女だから」
「い、意外と…」
「そう、意外と」
最後まで意地悪して去って行った中谷に、ありがとう、とまた小さく呟いた。
というか、見て分かるくらい私、分かりやすいのかな。
ほかのクラスの中谷にすらバレてしまうなんて、もしかしたら私の気持ちなんて本人にもバレバレだったりして。どうしよう、怖い!
なんて思いながら、お弁当を食べに教室に戻った。



