みんなは「芹奈がいつも笑顔でみんなを引っ張ってくれたから、クラスがまとまって楽しかったよ」
なんて言ってくれたけど、本当にそれを支えてくれたのは秋樹で。
すごいのは私じゃなくて、秋樹で。
それなのに秋樹はそんなの全然大変じゃなかったみたいな顔して、笑ってくれる。
この時から、ってハッキリとは言えないけれど。
きっと、小さな桜の花びらが、風に舞ってふわりと地面に積もるように。
一滴一滴、滴り落ちた水がやがて大きな水たまりをつくるように。
私の中での秋樹の存在は日に日に大きくなって、私はこの不思議な気持ちに知らない間に溺れて。
気付いた時には、水の中。



