「…コンビニ寄るから、そっちから帰るわ」





いつもの曲がり角。


まっすぐ進むはずの秋樹は私と一緒に右に曲がって、そう言った。




「…え」

「こっちのコンビニの方が好きなんだよ」




アキの家の方面にもコンビニはあるけれど、たしかに私の家の方よりは品揃えが悪い、かもしれない。

私の方のコンビニ、品揃えが良くてありがとう!なんて、コンビニにすら感謝だ。







「…あのさ、」




少し歩いてから、秋樹が口を開く。


私は何も言わずに右隣を見上げる。







「芹奈は、すぐできるから大丈夫だよ」