これからだって会える約束をした。
私にはそれで十分だよ。
きっと秋樹の写真はいろんな人を魅了して、私には手の届かないくらい遠くに行ってしまって。
授業中に振り返って笑いあった日々も、一緒に写真を撮った瞬間も。
そしてキスしなかったあのプールサイドも。
きっと昔の思い出になって、私たちはお互いに他の誰かと恋をするのかもしれない。
このキラキラした眩しい気持ちを。
苦しくて息ができない切なさも。
初めて教えてくれたのはきみだから、私はきっとずっと忘れない。
「ずっと、言えなくてごめんね」
「…ううん、いいよ」
私だって秋樹を目の前にしたら、言えなかっただろう。



