「っ、ありがとう」
そう言って笑った秋樹の顔は、なんだか泣いてしまいそうで、私まで涙で視界がぼやけた。
「秋樹がプロのカメラマンになってすごく有名になっても、私たちのことたまには思い出してね」
「当たり前でしょ。
…みんなは俺の心の真ん中にいるよ、ずっと」
心の真ん中。
その言葉が、私の心の真ん中にいるきみの口から聞けたことが、泣いてしまうほど嬉しかった。
「そっちこそ、大学でもっと楽しい友達ができても、俺と遊んでよ」
「当たり前じゃん。
みんなで東京遊びに行くから、秋樹の家泊めてね」
「はは、5人も寝れるかなぁ。
でも来てよ、俺も遊びに帰ってくるし」
「うん、絶対行く」



