「こんなこと、本当はみんなに知られたくなかったんだ。
でも柊香に告白された時にこの話したら、そんな俺が好きだって言ってくれて。
それがすげえ嬉しくて、柊香のこと好きだなって思った」
「そうだったんだ…」
誰にだって、言えないことがあって。
大切だからこそ知ってほしいけど、大好きだからこそ知られるのが怖くて。
そうやって戦っているんだ。
「私も、そんな素敵なコウと友達になれたことが嬉しいよ」
「うん、ありがとう」
「…私も、ね」
コウにもらった少しぬるくなったミルクティーを飲んでから、口を開いた。



