私と秋樹は正反対で、正反対だからこそ釣り合わなくて。
勇気がないのもそうだけど、どうしても私と秋樹がふたり並ぶところが想像できないから。
だから私は秋樹に、ずっと抱えていたせいで、溢れてしまいそうなくらい積もり積もったこの気持ちを渡すことができないでいる。
卒業まで残り7日。
それまでに伝えようかと考えては、秋樹の撮った写真を見て、遠くに感じて、また諦めて。
だけど秋樹の撮った写真は秋樹そのものみたいでまた愛しくなって、泣きたくなる。
水の底まで沈んでは、水面に上がって。
息を吸ったと思ったら、また沈んでいく。
苦しくて、苦しくて、もうずっと水面越しのキラキラに溺れている。



