きっと、ずっと、恋だった。




「じゃあ俺、撮るよ」


「何言ってるの、秋樹だって写らなきゃ意味ないの!」



秋樹はこういう時、いつだって少し引いてしまう。


写真を撮る時だって、いつも今みたいに1人で撮影係をやろうとして、自分はなかなか写ろうとしなくて。


4人組を組むために、誰か1人抜けて違うグループに入らないといけない時も、「俺が行くよ」って言う。


みんなで遊ぼうって時に予定が合わないと、「俺抜きで行っていいよ」って言う。




そういうの、秋樹の優しさだってわかるけど。

秋樹は自分よりもみんなのことばかり考えてしまうからだって、知ってるけど。




それでもやっぱり、私は少し寂しくなって。





「私が違うグループ行くからいい!」って少し怒ってしまったこともあった。


子供っぽくて能天気で、いつも突っ走ってしまう私を助けてくれたのはいつだって秋樹で。

そんな秋樹のことを大人だなって思う反面、やっぱり遠く感じてしまう。