「…そろそろ帰ろうか。
今日は付き合ってくれてありがとう」




しばらく写真を撮ったり喋ったりしてから、秋樹が言った。

もう少しだけ一緒にいたいけれど、そんなこと言える私じゃない。




「そうだね、帰ろう」



ふたりだったら、帰るのだって楽しくて仕方ない。



「…あれ、待って、先生に出すものあるから職員室行ってくる!

急ぐから待ってて…」


「了解、下駄箱にいるわ」




慌てて、先生に出し忘れていたプリントを出しに二階の職員室へダッシュ。




「先生、これ出しに来ました!」

「おー、ご苦労さん」




プリントを受け取った先生は、それを机にしまいながら話す。