文化祭では男女逆転喫茶だったから、結局誰も見ることのなかった秋樹の執事姿。

もちろん秋樹のメイド服は悔しいけれど私よりはるかに美少女でむかついたわけだけど。


それでも執事の秋樹は私しか知らないんだってことが、何よりも大切で幸せだった。















「2人で撮ろうか」



そんな思い出の詰まった空き教室。

秋樹の提案に、はっと我にかえる。




「うん、撮る!」

「制服バージョンだな」



それはつまり、秋樹もここでメイド服で写真を撮ったことを覚えていてくれてたってことでいいんだろうか。

考えすぎかなぁ。

でもいいや、幸せだから。