予想外の台詞に、言葉が出てこなかった。
そんなの、私のセリフだ。
秋樹の目に映るキラキラした世界が、羨ましくなる。
私の写真がキラキラして見えるならきっと、それはそこに秋樹がいるからだ。
秋樹がいるだけで私の世界は幸せいっぱいで。
秋樹がいるだけで一生笑っていられるんじゃないかって思うくらい。
魔法使いなのは、秋樹なんだよ。
「せっかくだから、他の場所も撮っていい?」
「もちろん!」
うん、と笑う秋樹を追いかけて教室を出る。
廊下には太陽の光が差して、心地いい暖かさ。
…このまま時間が止まればいいのに、なんて、サムイことを考えたりしてしまった。



