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────1週間前。



「おはよー、久しぶりだね、絃!」



「瞳ーっ!会いたかったよー」



「はいはい、相変わらず可愛いんだから」



久しぶりの再会に、ギュッと抱きつくとよしよしと頭を撫でられる。



この子は、私の大好きな親友。



棚橋 瞳(たなはし ひとみ)。



私、小鳥遊 絃(たかなし いと)と同じ高校2年生。



瞳とは高校で知り合って、同じ『た』で始まるこの苗字のお陰で席が前後になった私たちは意気投合。



それから仲良くなった私たちは無事進級し、春休みを挟んで始業式。久しぶりに学校で顔を合わせた。



「クラス、絃と同じがいいな」



「私も!」



4月。進級と同時にやってくる大きなイベント。



その名もクラス替え!



瞳と一緒に手を胸に、今年も同じクラスになりますようにと拝みながらクラスが張り出された掲示板へと歩み寄る。



登校時間ということもあり、掲示板前は人でごった返している。