俺が勝てば、死ぬのは瑛人だ。 だけど瑛人は村田義彦の息子。 普通だったら殺せるわけがない。 しかし、変に漂う緊張感は今まで一度も感じたことのないものだった。 ぴりぴりと張り詰める空気は重い。 「出来そこないめ」 そんな中、村田義彦は言い放つ。 「父さん……」 寂しそうに小さくつぶやいた言葉は俺にしか聞こえて無かっただろう。 その時に発した言葉が瑛人の最後の言葉となった――。