神様、私を消さないで

「同じなのかな……」


つぶやく声は自分への質問。

大和も私と同じように、なにかから逃げてこの村にきたのだろうか?

いつか、そんな話ができるくらい仲良くなれればいいのにな……。


――ブーッ。


突然、部屋に音が鳴り響いた。


「ひゃっ」


思わず悲鳴をあげて、呼吸を止めたまま動かずに様子をさぐった。

なに、この音……。

だけど、すぐに音の正体が玄関のチャイムであることを思い出した。

前に住んでいたアパートの軽快な音とは大違い。

立ち上がってのろのろと玄関に向かう。

まさか借金取りなわけはないだろうけれど、この家を訪ねてくる人なんていないはずだ。


「……どちらさまですか?」


薄暗い玄関でそう声に出すが、相手は返事をしない。