神様、私を消さないで

逆に、もしもやらなかったらどうなるんだろう? 

村の一員として認められない場合、ひょっとして文字どおりに“村八分”とかにされて無視されちゃうとか。


「えっと……」


ためらいがちに口を開くと、大和がさっとお父さんに視線をやった。


「俺たち、とりあえず保留にします」


え?

びっくりしてその横顔を見た。


「でも……」


口にした私を大和は見ようともせずに、「すぐに決めなくてもいいんですよね?」と、勝手に話を進めている。


「もちろん7月までは時間があるからね」


お父さんは目を細めて大和と私を見た。


「ってことだから、しばらく考えよう」


横顔のまま言う彼に、ぼんやりとしてしまう。

ひょっとして私が迷っているそぶりだったから、気をつかってくれたの?

状況を整理しようとするけれどなぜか顔が熱くなってくる。