神様、私を消さないで

「あ、ここって……」


私の言葉に雅美はうなずいた。


「本堂のなかだよ」


格子の外に明るい光が見え、お参りしている人の姿が見えた。

よいしょ、と雅美が畳に座るので私たちもそれにならう。

広代だけがいない。


「秋祭りのときには、村の人はここに集まるの」


雅美の説明になかを見渡す。

そうとう広い畳の部屋。

これなら村人全員でも詰めれば入れそうなほど。


「集まってなにをするの?」


さっき、私と大和が『主役』って言っていたけれど、それと関係あるのかな。

私の質問に、「それは私から説明しよう」と急に低い男性の声が聞こえた。

見ると、白い神主の衣装に身を包んだ男性が顔を出した。