王太子様の策略に、まんまと嵌められまして~一夜の過ち、一生の縁~


……なんて、解決した気になっていたのは、私だけだった。

翌日、月のものの重さにたまらずベッドで臥していると、部屋の扉が叩かれる。
扉の向こうに立っていたのは、父であった。

私の了承も得ず、父は問答無用で扉を開けると、ズカズカと部屋の中へ入ってくる。

「ちょ、ちょっとお父様。勝手に部屋に入ってこないで」

「お前に大事な話がある」

そう言うと、手に持っていた紙を私に差し出した。

それは封筒だった。
なんだろうと思いながらその封筒を開け、中の手紙を読む。

そこにはこう書いてある。




『国内の全貴族に告ぐ。

 デビュタント済む娘を持つ者、三日後、娘のみ城に来られたし』