ねぇ、愛してる。 貴方は愛してる? そう聞く度に愛しそうに瞳を薄く細めて、くしゃくしゃと髪を撫でられた。 「ばぁか。愛してるに決まってんだろ」 なんて、顔を赤くして…。 それは、酔っているから? 「んなわけないだろ、本心だよ…今日の佳き日に誓って…」 嬉し過ぎる言葉の数々。 私は、二次会用に着替えたドレスを掴む事で、どうにか涙を堪えた。 ねぇ、泣いて、泣いて、泣いて。 貴方への愛でこの胸一杯に満たされて。 私は、泣くんだ。 私は、笑うんだ。 ありがとう、ありがとう。 fin.