「油断は出来ぬな…」

「そうですね…」


ワイアットは、そう呟くと、瞳を瞑り風を読んだ。
そこには、不穏で歪んだ空間しかないように読み取れる。


「此処は、ペレスヒルを倒したとは言え、未だ魔女たちの巣窟に過ぎない。早々に立ち去る事としよう…」


ワイアットは静かに立ち上がると、そう皆に告げまた歩き出した。