「アリア!」

「アリア様!」


エステル達は、それぞれ震え、その瞳にはいっぱいの涙を浮かべている。
ワイアットとオリヴァーは、敵が周囲にいないかの確認をしてから、そっと寄り添うようにして近くに立った。
ルークはまだいきり立っていた。
ジャックとレヴィはアリアの握り締めているシィースラインに瞳を奪われたまま。


けれど、コナーは違った。


「アリア…よく堪えたね…」


と、微かに震えるアリアの手にそっと自分の手を重ねたのだ。