【完】聖剣伝説~愛を紡ぎ出すもの~

サァー…






縦に流れていた水が静かに逆回転する。


水鏡がスッと消え、アリアを囲んでいた水柱も、一本また一本と静かに元に戻っていく。


アリアは髪にしたたる水滴を、ゆっくりと拭いながら瞳を開いた。


どれだけ水を纏っても、その瞳の色は全く揺るがない。


「前に進まなければ…」







知らない内に、アリアはそう呟いていた。


そしてシィースラインを握り締めて、皆の方へ視線を投げた。