「みんなは、大丈夫?」



「俺達はみな、鍛えられているからな。余程のことがない限り、この地に膝を付くことはないだろう」






そんなみんなの声に、アリアはぐっと拳に力を込めた。



…戦うべきはまず、この己の弱さから、だ。




ピンッ、と張り詰めた空気をせめて読み取る事が出来たなら…。


アリアはまた静かに耳を澄ませる。
すると、何処からか微かに川のせせらぎのような音がするのか聞こえた。



アリアは、そっとその方向に歩き出す。